アメリカは世界一の航空大国です。一つの国でこれだけ広大な国土を持ち、4つの標準時を持ち、なおかつ各地に大都市が存在する国は、地球上どこにもありません。各地を結ぶ為には、自動車や鉄道などの陸上交通では時間がかかりすぎるため、必然的に空路が発達してきました。需要があれば供給が発生する。 航空機がこれだけ一般的な交通手段として定着しているため、航空産業は世界で最も盛んで、大学においても、古くより航空関連の学問が発達してきました。まず、日本の航空大受験のためには、学士課程での一定の単位取得が条件とされるが、この部分をアメリカの大学の航空学部で準備する。アメリカの単位は認められるうえに、試験科目の中心である英語が絶対的に有利になります。さらにアメリカの大学で操縦訓練を受けているので、航空大3次試験の適性検査も落ち着いて受けることができます。
航空学
Aeronautics
航空学Aeronautics
コミュニケーション学Communication Studies
航空業界やホテル業界を志望する学生は、その仕事の性質上、英語のコミュニケーション能力を最大限に高めなければなりません。そのためにはコミュニケーション学、中でもスピーチコミュニケーション学を学ぶことをお勧めします。そこで得た能力は、将来、航空機の運行や、接客サービスのビジネスにおいて、大きな武器となります。 スピーチコミュニケーション学では、単に英会話ではなく、パブリックスピーキング、ディベート、交渉術など、さまざまな英語力を磨いていきます。ただ、話したり、聞いたりする英語ではなく、人と対話したり、交わりを持つ中で、より深い内容を伴ったコミュニケーションを図る為の英語力を身につけるところに大きな意味があります。 将来フライトアテンダント、グランドホステス、ホテル、ツーリストなどの仕事を希望している場合、より高度な英語を駆使したコミニケーションが必要になりますのでとても就職にも有利になります。日本の大学で英語を学ぶのと違う点は留学期間中、講義も発表も英語でおこなっていますので英語力にも大きな差がでてきます。本格的な英語力を学んできた海外大卒とは比べ物になりません。
航空マネージメント学Aeronautics Management
アメリカには、国際線を中心とした最大手から、個人事業の会社まで、多くの航空業者が存在し、空港では多様な運営形態が存在します。これらの航空会社や空港運営のためのスペシャリスト、あるいは航空管制官を育成する専攻が、航空マネージメント学です。航空会社の運営では、経営的な知識も身につけなければなりません。航空機にかける保険の知識、会計学や経営情勢を知るためマクロ経済学の基礎まで学びます。日本の航空管制官になるには、卒業後に管制官試験を受験します。1次試験は教養・適性試験・英語。2次にはヒアリングや英会話面接が含まれます。航空管制は英語でおこなわれる為、試験でも英語力が重視されます。
航空工学Aeronautical Engineering
アメリカ大学で学ぶ場合、世界をリードしている先端技術を高い水準で学べるとともに、さらに大きなメリットとして挙げられるのは、単にテキストや大学での授業で学ぶだけではなく、実際の生産現場や開発現場で本物の技術研修が実体験できる点です。 また、授業でも実習が多数盛り込まれています。これらのコースは、受入大学の中でも高水準の大学が中心となりますが、まずは物理学、熱力学、機械工学、材料工学などの基礎領域を固めて応用分野の航空工学に入ります。機械構造、エンジンなど必要領域を次々と学んでいきますが自由に開発テーマを設定して取り組むデザインプロジェクトも興味が深い。 世界の航空機市場は圧倒的にアメリカがリードしていますので、開発の根幹となる航空工学をアメリカで学ぶのが最適なのは言うまでもありません。
航空整備学Aeronautical Development
航空機の故障は即座に致命的な結果を招きます。そのため、航空機の整備・点検には専門のエキスパートが必要です。コースは2年制と4年制で、それぞれ合計4年、6年を必要とし、目指す職業によってコースは違います。航空機の構造を理解するための製図法や、航空科学の基礎を学びます。さらに溶接や補修法、電子機器のチェックなどが基礎科目に含まれます。以降、プロペラやエンジンの構造、検査やトラブルシューティング、燃料システム、エンジンの分析設備、機体の非破壊検査など、次第に専門性の高い講座に移っていきます。これらはいずれも日本では専門学校でのみ学べ、大学では学べません。 4年制大学で学び大学卒業が得られるのは、アメリカの大学の良いところです。卒業後、日本で航空設備士になるには、航空設備を扱う企業に就職し、規定の実務経験を積んだ後、航空整備士資格試験を受験します。