化学は、医学大学院や薬学大学院進学課程における必修科目であり、これらの大学院を目指す学生は、学士課程で生物学と並び、化学を専攻することも多いです。化学の勉強は、他の専攻の学生たちが教養科目の一環として選ぶ入門レベルからスタートし、順次、専門的なコースへと積み上げられていきます。有機化学も、専門領域ごとに他段階に講座も分かれていて、無機化学、物理化学、生化学の講座まで学士課程に含まれています。また、ほとんどの講座に組み合わせた形で実験プログラムがあり、分光学や、定量分析をはじめとする化学分析の専門講座や、化学の研究手法に関する講座も豊富です。
バイオケミカル学
Biochemical
化学・生物学Chemistry・Biology
生物学Biology
バイオ領域で圧倒的な強さをみせるのがアメリカの大学です。研究者の数や研究資金、研究水準のいずれにおいても日本とは桁違いで、世界中のすぐれた留学生が集まる大学に、世界最高の研究施設が備えられています。医学、獣医学、工学、環境分野まで今後の展開が期待されるバイオを、研究の最先端の国で学ぶ意義は大きいです。
まず学士課程では、基本の生物学領域を固めながら、医学、獣医学、植物学など専門大学院への進学をしたり、生物学そのものの研究者を目指すなど、キャリアプランに応じて科目履修の方向性を決めていきます。この専攻では、各州のトップレベルの州立大が高い水準を保ち、豊富な指導陣や研究施設を背景に、質の高い教育を提供します。もしトップレベルの大学に現時点で入学が難しい場合は、標準的な州立大学で成績をあげ、トップレベルの州立大学に転学するなどの方法をとればよいでしょう。
自然保護学Nature Conservation
地球と人間を取り巻く環境問題への関心は年々高まり、漠然とでも自然を守りたいと考える学生は多いです。自然環境といっても、様々なトピックと、それに対する取り組み方があるため、細分化された多様なアプローチが存在する。自然保護学は、その中でも大気や森林、海洋などの自然本来の姿をいかに保ち、人間の文明生活と共存させていくか、現代の環境がいかに形成されてきたか、また、過去の環境変動はどのように起こったのかなど、環境変動のメカニズムを分析し、科学的に検証します。その上で現代、生活する上で、最も最適な施策を考えます。この分野のキャリアプランは、研究者が中心です。一生をかけて挑戦できる大きなテーマなので、まずは大学で学んでいく中で興味の対象を絞って大学院に進むのが良いでしょう。
海洋生物学Marine Biology
海洋生物学は、生物学の中でも地球上でもっとも未知の部分が多い、海の生態系に特化した応用分野です。
日本では漁業目的の水産学が中心で、海洋生物学専攻は一部の国立大学に設置しているだけです。しかしアメリカでは、州を代表する多くの研究型大学に専攻分野として設置されています。主に海に近い州に多く設置されていますが、内陸にある大学でも、島にある海洋研究所をもっていたりします。
まず理論の講義をキャンパスで受け、研究テーマを個別、又はグループで設定し、夏学期の3ヶ月間ほど、海洋研究所に合宿し、イルカやクジラといった哺乳類の他、海洋植物や動物の生体研究をおこないます。
これは体験学習的なものと違って、獣医学と同様に生物学の知識が必要になります。またオーストラリアでも海洋生物学は人気があり世界中から留学生が集まっています。
動物学Zoology
動物学とは動物そのものの隅々まで調べ、身体機能から生態、行動原理までを解き明かそうとするのが動物学です。その際には解剖学、分子生物学、遺伝学、心理学など様々な学問領域が関係してきますが、対象の動物について知識を得ることを目的としています。
海外で学ぶ利点は多様な分野と、細分化された奥の深いカリキュラムで学べることです。日本と異なる点は、多分野にわたって学べる自由度の高さです。動物学のように深い考察を必要とする分野では広い視野は欠かせません。固定的な科目構成にしばられず、他学部や他大学の授業も学べる教育制度が強みとなります。
動物看護Veterinary Nursing
日本では動物看護は、専門学校がほとんどで、大学で専門的に学べるところはほとんどありませんが、アメリカの大学では、動物看護師も公的な資格(AHT/VT)と認識されており、大学で専門に学ぶことができます。学ぶ分野も看護の基礎知識から、疾病予防、健康管理など、多岐にわたります。プラティカルトレーニング制度を利用して実践能力を身につけることもできます。
自然保護学Nature Conservation
自然保護学は、大気や森林、海洋などの自然本来の姿をいかに保ち、人間の文明生活と共存させていくかという命題のもと、現在の環境がどのように形成されてきたのか、また、過去の環境変動はどうだったのかなど、環境変動のメカニズムを解析し、科学的に検証します。その上で最適の施策を考えていきます。