筋肉の仕組みを理解するために人間の体を研究し、早く、動く筋肉を作り上げるための理論を導きます。
そして各競技に最適のトレーニングを考案します。選手の心理状態を分析し、大舞台でいかに実力を発揮できるかを考えます。相手を研究し、チームの選手の能力を解析し、先的の戦術を導くスポーツ学は、極端に言えば、いかにスポーツで勝利を得るかを科学的に考える学問です。
そのために、運動生理学、生化学、バイオメカニクス、スポーツ医学、心理学などを総合的に組み合わせて、いかにして勝てるか、勝てる肉体をつくれるか、を考案します。アメリカの大学のスポーツ学専攻は非常に専門性が高い。世界で最も研究が盛んで、かつ成果をだしています。
アメリカで最も盛んなアマチュアスポーツは大学スポーツ界であることからも、その基礎を支えるアメリカの大学のスポーツ学の存在感がわかります。アマチュアでもプロの世界でも、多くの協議で世界ナンバーワンの座を欲しいままにしているアメリカ。その中に身を置き、一流の選手とともに学べる環境は、規模や講座数の比較で計れる以上の大きな成果を得ることが出来ます。
スポーツサイエンス学
Sports Science
スポーツサイエンス学Sports Science
アスレティックトレーニング学Athletic Training
アスレティックトレーニング学専攻では、スポーツ選手の怪我や障害などを総合的に管理する専門家のアスレティックトレーナーを養成します。アメリカでは高度な専門技術を修得したアスレティックトレーナーが、スポーツ界を支えています。選手のコンディショニング指導を通しての怪我の予防や、専門医の管理のもと、アイシング、温熱、超音波などを利用した治療、また、怪我をした選手をより早く協議に復帰させるためのメニュー作成やリハビリテーション指導など、その果たす役割は幅広い。
日本では大学で学ぶというよりも専門学校でスポーツトレーナーを学ぶことが多いが、治療予防や栄養管理といった専門性を学ぶのは難しく主に怪我をした後のリハビリに比重を置いている為、就職は整骨院やマッサージ師、スポーツジム関係に就職する学生がほとんどです。アメリカには、プロ水準のトレーナー資格として、全米アスレティックトレーナーズ協会(NATA)が認定する資格がありますが、そのNATAが策定し、準医療従事教育認定委員会(CAHEP)が認定した養成コースは、全米でも限られた大学にしか設置されていません。この課程を修了して、はじめてNATA受験資格が得れます。アスレティックトレーナーになるためには、臨床経験が必要です。
まだ日本人のなかでNATAの資格を持った人は非常に少ないため、NATAの資格を持っていることによって希望の就職に付くチャンスは大きく広がるでしょう。
コーチング学Coaching
日本のスポーツ界では、職人と同じで弟子のように、先輩が後輩を教え、経験に基づく技術を伝授していく、という指導法が一般的です。プロ野球を、見ても、元選手ではないコーチはほとんど見当たりません。
しかし近年、引退後にアメリカへ行き、コーチ留学をする元プロ野球選手の話題を多く聞きます。コーチング学を学ぶ動きが盛んになってきいていることを表す現象です。
大リーグでは選手としては無名でも、各コーチと呼ばれる人々がたくさんいます。なぜなら、彼らの多くはコーチングを専門に学び活用しているからです。事故の経験では不足する理論や指導方法を学び、選手ごとに最適な教育方針を立てています。コーチング学ではスポーツにおいて指導を行うために、医学、精神発達学、運どうせ営利学などスポーツ医学領域のほか、専門領域のコーチ手法、チームの動機付けや、トレーニングプログラムの組み立て方などを多方面から科学的アプローチで研究していきます。
選手の為のトレーニングプログラムを作成し指導する専門家であるストレングスコーチの領域では、全米ストレングス&コンディショング協会(NSCA)の認定資格もあります。
スポーツマネージメント学Sports Management
スポーツで勝利を収めるためには、大きな費用が必要です。アマチュアスポーツといえど、チームや所属団体を強くするには、トレーニング施設の利用、必要な用具の購入、試合への参加、有望選手の獲得など、大きな投資が必要になってきます。
また、選手を管理し、競技への意欲っを引き出し、試合において最高の結果を出す為の組織運営も大切なマネジメント業務です。スポーツマネージメント学は、スポーツチームの運営や経営、管理について学びます。プロスポーツが盛んなアメリカならではの専攻です。具体的には、スポーツ理論の修得と並行して、スポーツ経済学、スポーツマーケティングとプロモーション(広告宣伝)など、ビジネス学系講座をバランスよく学びます。
スポーツと経営の問題は、たびたびマスコミを賑わし、スポーツマネージメントの専門家へのニーズは、今後高まっていくことが予想されます。特徴ある専攻を学び、経営者としての第一歩を踏み出すのも良いでしょう。
スポーツジャーナリズム学Sports Journalism
スポーツ誌や新聞のスポーツ面の記事を書くスポーツジャナリストは、シャーナリズム全般でも花形のポジションです。スポーツの深い造詣はもちろん、人間観察の能力、組織論、技術論、文化論など幅広い知識と、それを噛み砕き、読者に判りやすく伝える能力が必要になります。
幅広く、専門性の高い知識を身につける為に、学部学科の垣根がなく、自分の興味にあわせて自由の学べる制度を持ったアメリカ大学は、最適の選択といえます。もちろん英語力は、海外取材の場でも威力を発揮します。アメリカの大学では規定の単位数を取得することで、本来の専攻とは違う分野を副専攻として認定、履歴書などへ記載できます。この場合のモデルプランとして、コミュニケーション学の中のジャーナリズム学を主専攻、スポーツ学を副専攻とする方法などがあります。