美容師になるためには、日本では専門学校へ3年間通って国家資格を取得する必要があります。海外の専門学校は、ほとんどが1年間に集中しています。カリキュラムは日本の場合、実技、着付け、国家資格対策(薬品やその他の知識)ですが、海外ではほとんどが実技研修。その為、海外の専門学校を卒業しても日本での国家試験の受験資格はありません。では、なぜ現代、海外へ美容師になる為に留学する人が増えたのでしょうか。 それは、現在、日本のヘアーサロン業界はかなり激しい競争になっているからです。都会に行けば、あらゆるヘアーサロンがひしめきあっています。その為、どのお店もお客様獲得とリピーター顧客を定着させるのに必死です。ほとんどのお店は技術が良くコミュニケーション能力の高い人材を求めています。 スタッフにも段階があり、まずは見習いで掃除やシャンプー、雑用などです。そしてその実技(シャンプーなど)に合格したらアシスタントとしてヘルプにつけ、その後、又、試験を受けやっとパーマやカットなどをまかせてもらえるという仕組みになっています。その後、自分でデザインしたヘアースタイルをカット・パーマなどして作品を作り上げ合格がもらえると一人前のヘアーデザイナースタッフとして認められます。そうなると自分で新規のお客さんを自分の顧客として指名していただき、どんどん顧客を増やしていきます。その顧客数で給料が変わりオーナーからの扱いも全く違ってきます。なぜならそのスタッフが他店へ行ってしまうと顧客もついていってしまうからです。 この業界、オーナーは場所をスタッフに貸しているようなものなので、良いスタッフに辞められると経営に影響する為、かなりスタッフのレベルによって扱いがかわってきます。日本で専門学校を卒業した学生は資格は持っているが、基本的なことしかできない為、まずはどこかのヘアーサロンに就職し、見習いからスタートします。はじめは給料も安く、研修の為、帰宅も深夜になることがほとんどです。たいていの人は一人前になるまでには3年はかかると言われています。その点、海外の専門学校を卒業した人は技術を専門的に学んでいるので卒業後、すぐにスタッフとして通用する技術があります。個性感性も豊かで、デザイン能力も身についています。それと現代、日本に多くの外国人が住むようになってからはヘアーサロンにもたくさんの外国人が来ます。そのとき、やはり英語でコミュニケーションができるスタッフを指名しますので、顧客獲得にも有利になります。ただ、国家資格がないため、最終的には取ったほうが良く、結局働きながら通信で資格をとる場合がほとんどです。
専門学校
Technical School
美容Beauty
ダンスDance
日本ではダンスといえば、スタイルの良い人がやるもの・・・という考えがありますが、アメリカではそういった考えはありません。良く街角などでダンスをしている人を見かけると、大柄な人でも平気でダンスをしています。そのパワフルな姿は日本では見ることのできないものです。創造性豊かでエネルギッシュなダンスを色々なところで見ることができるのも、アメリカの特徴です。 専門学校は色々ありますが、中には自分で一日のスケジュールを決めることができるところがあって、クラッシック・ジャズ・ホップヒップなど、自由にレッスンを選択して受講できます。週20時間以上とるように定められているところがほとんどです。又、日本人留学生は空いている時間に個人で行っているスクールに通う人もいます。個人で行っているスクールは独特の特徴をもったダンスを教えているところもあり、それらに通うことによって、感性個性が磨かれ個性のあるダンス技術を養うことができます。又、オーディションに参加したり、街角で現地の人とダンスしたりと、様々な経験ができます。
ファッションFashion
海外では日本と違って、皆同じようなファッションをしているのではなく、自分にあった個性的なファッションをしています。夏でも長袖を着たり、冬でもノースリーブを着たり周りの目を気にせず自分の思うままの着こなしをします。留学生にとっては町を歩いているだけでも勉強になりますので、学校に行きながら休みの日も、町を歩いて色々なファッションを参考にし個性感性を磨きましょう。 専門学校は1年制~2年制のところがほとんどです。日本の専門学校は卒業制作で作った作品で最後にファッションショーのようなものを行いますが、海外の専門学校では1年制から自分たちで作った作品のファッションショーを学生がモデルになって行ったりします。又、専門学校によっては卒業後、有名なファッション大学の3年次に編入できる制度を持つところもあります。ファッションを極めるなら留学するならアメリカやイギリスをおすすめします。
ヘアメイクHair and Makeup
ヘアーメイクアップアーティストと美容師の違いは、美容師はハサミを使ったり薬品を使ってパーマしたりヘアカラーをしたりできますが、ヘアーメイクアップアーティストはハヤミや薬品は使えない点です。現在のデザインをカーラーやアイロンを使いイメージを変えるのが仕事です。 現在、日本の専門学校でも基礎的なことは学びますので一通りの事はできるようになります。ただ、就職先はほとんど美容部員として化粧品会社や結構式場就く場合がほとんどです。美容部員とは自分の化粧品会社の商品を使ってお客様にメイクしてあげるのが仕事でもあるのですが、いかに商品をたくさん買って頂くかという営業もしなければなりません。ノルマのある会社もあります。 例えば、このお客様には違うメーカの商品のカラーが似合うと思っても、自分のメーカーの商品を売らなければなりません。海外でヘアーメイクの専門を学んだ人は感性個性がとても豊かです。なぜなら海外は日本のように流行だけを求めて、皆同じメイクや髪型をしているのではなく、自分の個性にあったヘアーやメイクをしています。町を歩いているだけでも、個性的な人がたくさん目につきます。また、海外の専門学校では実際にハリウッドで活躍中のメイクアップアーティストが講師であったり、実習で現場に連れて行ってもらってアシスタントをしたり、色々な経験ができます。 その為、日本に帰国後、モデルさんのメイクをしたり、撮影現場での仕事、TVタレントのヘアーメイク等、本物のメイクアップアーティストとして活躍できるチャンスがあるのです。最近、外国人のモデルさんが日本でも増えています。カタログの撮影やショーでも外国人が目立ちます。しかもモデルさんのそのときの気分によってかなり撮影の出来具合が違ってきます。その為、撮影現場などではスタッフがかなりモデルさんに気を使わなければなりません。 ヘアーメイクアップアーティストやスタイリストなどはモデルさんの最も身近なスタッフになります。 英語で上手にコミュニケーションがとれる海外専門学校卒業生はかなり有利です。そして顧客が増えてきたら独立することも可能になります。この世界は人脈と技術、コミュニケーション力、英語、すべてが必要となる仕事なので、海外の専門学校へ行くことは自分の将来の幅をひろげるチャンスと言えます。